
シトロエン エグザンティア アクティバ ターボCTのヒーターコア交換作業の続きです。

ヒーターコアがはずれました。見事にクーラントが漏れた跡がついています。
左側は新品のヒーターコアです。
ヒーターコアというのは、ラジエタークーラントの熱を利用して風を暖める熱交換器です。

はずした部品に近づいてもっと良く見てみましょう。
これはヒーターコアの上側です。樹脂とアルミがカシメ接続されている部分からクーラントが染み出ていたのがわかります。アルミが腐食して錆びて穴が開いたわけではないということです。

下側です。上から流れてきたクーラントが乾いて固まっています。
ここをブロワの風が通過するわけですから、室内にクーラントのにおいがするわけです。
「室内がクーラント臭い」「下に漏れた形跡がないのに、なぜかラジエタークーラントがよく減る」
といった車両は、ヒーターコアを要チェックです。
あと、エアコンを使用しているのに、窓ガラスの曇りが取れないといった車両もヒーターコアを要チェックです。
なぜなら、ヒーターコアからクーラントが漏れていると、せっかくエアコンで除湿された風がヒーターコアを通過することにより湿気を帯びてしまうからです。“湿気=くもり”です。

ヒーターケースの中です。漏れ出たクーラントがカビカビになっています。
せっかくなので、これはヒーターコアを取り付けする前にきれいに掃除をします。
ラジエター漏れ止め剤を入れて仮に漏れが止まったとしても、汚れはきれいになりません。
漏れ止め剤は応急処置であって、修理ではありません。構造やリスクをよく理解してから使用しましょう。

ヒーターケースにヒーターコアを挿入し、あとはひたすらはずした部品を元通りに戻していきます。
ヒーターコアを交換したいだけなのに、ダッシュボードをはずす必要があってなかなか大掛かりな作業です。

エンジンルーム側からヒーターコアのホース接続部分が見えます。
エンジンを通過して温まったクーラントは、ヒーターコアを通過してラジエターに戻ります。
この仕組みを理解していると、万が一クーリングファンが壊れてしまっても、応急処置でヒーターを作動させてオーバーヒートを防ぐことが出来ます。

今日の作業はここまで。他にもやることが多くてなかなか作業が進みません。
ダッシュボードが付く頃にはきっとアクティブシリンダーも入荷するでしょう。早く完成させなくちゃいけません。
今回はちょっとヒントを書きすぎました。
あんまり能書きが多いと読みにくいですかね。
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